青春の終わり
俺は自分の青春を駆け抜けた
全力やった
後先なんか全く考えてなかった
ただその一瞬が楽しかったらそれで全部いいと思ってた
そうやって
駆け抜けすぎて
二度と戻られへんかった
道という道がぐちゃぐちゃになってて
二度とあの頃と同じようにその道を駆け抜けれる気がしやんかった
その道をずーっと辿って
1番はじめの地点に立った時思った
あー青春って一回やねんなって
だから青春やねんな
ってわかった
最初は悲しかった
あーもう二度と青春はできひんねんなぁって
あの頃の無敵感とか輝きとか自信とか
そーゆーのはもう終わったんやなって
諦めたら終わりやから
諦めんとこって
ずっと必死にしがみついてきたけど
しがみつけばつくほど
なにやってんやろ…おれ…
って思うねんな
ほんまはこんなはずじゃなかったんやけどな
どうやっても超えられへん壁みたいなのがあって
その壁のせいというか
おかげというか
俺が行く道がやっとわかったような気がする
俺本人があの青春を二度とみることはできひんけど
他の人の青春してるのを俺が共感することはできると思うねんな
だから俺は他の人の夢とか青春を応援する側にまわるわ
ほんまはそっち側にはできたらまわりたくなかってんけどな
なんやろう
本能的になんてゆうか
心の奥底からそっちやろうな
ってずっと思ってた
見て見ぬ振りしてたけど
俺はもうじゅうぶん駆け抜けた
最高に楽しかった
なにも言い残すことはない
次は違う人が最高に楽しむ番やと思う
そうやって人生の晴れ舞台は入れ替わっていくんやと思う
負け惜しみじゃなくて
本音でそう思ってる
さあじゃあやろかな
俺もそろそろ本格的に大人になろかな
ほな
終わり